※サイトリニューアルに伴い、MovieGate×MovieWalkerの新規視聴を停止させて頂きます。尚、今までにご購入された番組は、視聴期限が切れるまで視聴することが可能です。


※サイトリニューアルに伴い「会員登録」を停止させて頂きます。

重要なお知らせ

サイトリニューアルオープンのお知らせ

障害復旧のお知らせ

『MovieGate x MovieWalker』サーバー不具合に関するお詫びとお知らせ

・株式会社ムービーゲートは、2009年10月1日をもって株式会社角川モバイルと合併し株式会社角川コンテンツゲートとなりました。
提供させて頂いているサービスは何も変更なく引き続きご利用いただけます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


特集ラインナップ

特集

世界が惚れ込んだバイオレンス映画の職人 三池崇史(前編)

今週と来週の2回に分けて、三池崇史の特集を組んでみたい。
三池崇史という監督から、映画ファンが真っ先に連想するのは、“多作”と“バイオレンス”ではないだろうか。多作に関して言えば、現役の監督で彼の右に出る者はいまい。劇場公開映画だけでも、毎年コンスタントに4~5本のペースで撮り続けており、OV(オリジナルビデオ)やTV作品を含めると、ほとんど非常識なレベルの量産体制だ。今春も3月7日から「ヤッターマン」が、4月11日から「クローズZEROⅡ」が公開され、彼の多作ぶりは、1991年のOV監督デビュー以来、いっこうに衰える気配はない。

配信作品

 
 
(C)角川映画

次にバイオレンスだが、これこそ三池崇史が国際的な名声を勝ち得た要因と言える。01年の三池作品「殺し屋1」に衝撃を受けたクエンティン・タランティーノが、「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(07年)に俳優として出演した経緯は有名だが、アメリカの「TIME」誌はすでに98年に三池監督を≪これからの活躍が期待される非英語圏の監督≫の第10位に選んでおり、07年には「オーディション」(00年)を≪ホラー映画ベスト25≫に日本映画では唯一選出している。そういった快挙が、三池作品の過剰な暴力表現に依拠していることは明白だ。
世界が認めるバイオレンスの名手という作家性と、お金を出すプロデューサーや観客を納得させる水準の作品を量産できる職人気質。この相反する2要素を絶妙に使い分ける“バランス感覚”こそ、三池崇史の最大の武器であると同時に、突出した個性でもあるのだ。

 
(C)角川映画

前置きはこれくらいにして、今週取り上げる初期の三池作品を紹介していこう。 まずは、95年の劇場映画デビュー作「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」。歌舞伎町を舞台に、椎名桔平扮する中国残留孤児二世の刑事が、中国系マフィアと日本のヤクザの抗争を追う話で、すでに非凡なバイオレンス・センスを見せてくれる。
次に「極道黒社会 RAINY DOG」(97年)。台湾が舞台のこの映画でもバイオレンス描写はふんだんだが、哀川翔演じる日本人ヒットマンと孤児の少年の心の触れ合いが切なく、ヤクザ映画というよりはハードボイルドの趣き。降り続く雨も効果的だ。
「日本黒社会 LEY LINES」(99年)は、中国人とのハーフの兄弟が主人公で、彼らの無謀な暴走の背景に不幸な生い立ちが見え隠れするため、社会派青春映画の味わいが漂う。大海原へと旅立つハッピーエンド(?)もセンチメンタルだ。
以上の“黒社会3部作”は、初期の三池作品を代表する出世作で、直後に開花する“三池節”の萌芽が見られる重要な作品群と言える。あまりにも多作過ぎて何から観ればいいのか分からないと迷っている三池作品初心者には、まずこの3作をオススメしたい。

そしてもう1本、哀川翔主演の「金融破滅ニッポン 桃源郷の人々」(02年)は、「ナニワ金融道」で知られる青木雄二の自伝的小説を基に、倒産寸前の中小企業をホームレスが救うという痛快作だ。暴力と性に彩られた黒社会3部作とは一味違う、バランス感覚に優れた三池監督の別の顔が浮かび上がってくるので、こちらも必見。
それでは次回は、三池監督の才能が爆発する2000年前後に話を進めてみたい。そして、もちろん代表作と呼ばれる重要にして必見の傑作もお届けするので、お楽しみに!

文・外山真也

配信作品

特集ラインナップ

原作が良ければ映画も面白い!芥川&直木賞作家の映画化

2009.2.27更新

 

 

ページのトップへ