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歌って踊れば、こころも弾む! 和製ミュージカル映画!?

今週は、4本の“和製ミュージカル映画”をお届けしよう。 ハリウッドでは、昔から数多くのミュージカル映画が作られてきた。「トップ・ハット」などアステア=ロジャースの黄金コンビ作から、「雨に唄えば」「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエスト・サイド物語」まで、名作は枚挙にいとまがない。
1970年代以降、しばらく冬の時代が続いた時期もあったが、2003年に「シカゴ」がアカデミー賞を受賞して復活を遂げると、「オペラ座の怪人」「ドリームガールズ」などが気を吐き、現在もABBAの世界的ヒットメドレーで綴る「マンマ・ミーア!」や、ディズニーチャンネルが生んだ「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」が、まさに日本公開中だ。

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(C)角川映画

さらにはヨーロッパからも、プッチーニの生誕150周年を記念したオペラ映画「ラ・ボエーム」が、2月14日より公開される。
それに比べると、日本製のミュージカル映画の歴史は脆弱。とはいえ、もちろんヒット作が全くなかったわけではない。その1つがクレイジー・キャッツの映画だ。
植木等を主演に据えた東宝製作の“無責任”シリーズや“日本一”シリーズなどが有名だが、今回取り上げる作品は、それに先がけて大映が放った「スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ」(62年)と「サラリーマンどんと節 気楽な稼業と来たもんだ」(62年)の2本。タイトルからも分かる通り、彼らの大ヒット曲をモチーフにしたサラリーマン・コメディだ。ミュージカルというよりは歌謡映画なのだが、不況にあえぐ今の時代だからこそ、彼らの開き直りや雑草魂に学ぶところは多いはず。

 
(C)角川映画

時は下って、ミュージカル映画が不遇の時代の隠れた逸品と言えば、巨匠・岡本喜八の「ジャズ大名」(86年)だろう。こちらも厳密な意味でのミュージカルではないものの、岡本監督らしい軽快なテンポと笑い、そして圧倒的なパワーは、きっとミュージカル好きの琴線にフィットするはず。

公開中の音楽映画「プライド」でもオペラ歌手を目指す2人の少女の対決を描いている金子修介監督が、2002年に優香主演で撮った「恋に唄えば♪」は、日本映画としては稀有の本格ミュージカル映画だ。「シカゴ」が大ヒットする前年に公開され、ほんの少し時代を先取りし過ぎてしまったために話題にはならなかったが、歌って踊って、泣いて笑って、恋あり魔法ありのテンコ盛り。ミュージカルの王道をゆく痛快作なのである。
本場ハリウッドにも引けを取らない“和製ミュージカル映画”の粋に、酔いしれること請け合いのラインナップだ。

文・外山真也

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2009.2.06更新

 

 

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